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認知症

認知症の定義、原因と症状

認知症とは認知症とは、色々な病気により脳が壊された結果、覚えること、学ぶこと、考えたり判断したりすること、物事を計画して実行すること、おしゃべりしたり物事を理解することなど複数の脳の働きができなくなることにより日常生活に支障をきたした状態をさします。認知症の状態は徐々に起こりますが、正常から認知症に進んでいく途中の段階、つまり正常でも認知症でもない状態を軽度認知障害と言います。

検査と治療

いずれも、症状について詳しくお話をうかがいます。そのうえで、詳細な認知機能の検査、頭部MRI、採血などを実施します。必要により核医学検査(Datスキャン、MIBG心筋シンチグラフィ検査)を実施して診断をします。高齢の方の認知症は複数の病気が脳の中に起こっていることが多く、病気の状態については診察の場で分かりやすくご説明します。

治療は原因となる病気について異なります。アルツハイマー型認知症で中等度より進行している方に関しては、症状の他に全身状態を含めた診察の上で、ドネペジル塩酸塩、ガランタミン、リバスチグミン貼付剤やメマンチンなどの投与を行います。軽度認知障害もしくは早期の場合でアミロイドβを取り除く治療の対象となる可能性のある方は、治療実施の医療機関にご
紹介いたします。

また、認知症は診断をした後がとても大切になります。残念ながら病気を完全に治すことができないため、病気が進行するに伴い、生活はしづらくなってゆきます。しかし、あきらめないでください。病気とともにどう生活をしてゆきたいか、ご要望を伺い、ご希望に沿う生活ができるよう必要な介護や制度の利用も含め、当院のスタッフと共にご一緒に考えて参りましょう。

介護するご家族にも病気について、病気とともに生きてゆくご本人について詳しくご説明し、困りごとにご相談を承ります。

代表的な認知症の病気について説明します

1)アルツハイマー病

脳の中に出現したアミロイドβや神経原線維変化により脳を壊し続け、その結果認知症を起こします。
もの忘れで始まることが多く、次第に日付があいまいになったり、言葉が出にくくなったり、家事ができにくくなったり、道が分からず迷子になったりすることがあります。
今までは症状改善薬としてコリンエステラーゼ阻害剤などの内服薬が唯一の治療薬でしたが、2023年から軽度認知症もしくは認知症の早期であれば、アミロイドβを除去する治療法が受けられるようになりました。

2)レビー小体病

脳の中にαシヌクレインという異常タンパクが溜り、脳を壊した結果認知症をきたします。この病気は認知症だけでなく、体の動きを障害するパーキンソンの症状をきたすこともあります。アルツハイマー型認知症よりも、はじめは記憶障害が目立ちません。
うつ状態だったり、幻覚などから始まる場合もあります。また寝ているときに大声で寝言を言ったり、戦うように手足を動かしたりすること(レム睡眠行動異常)もこの病気が起こる何年も前からみられることがあります。
他にもこの病気ならではの特別な症状があり、それに対する治療には特別な配慮が必要となります。

3)前頭側頭葉変性症

脳の中の前頭葉や側頭葉という場所が、異常なたんぱく質がたまることにより壊されてゆくため、人柄が変わったり、今までしなかったようなことをし始めたり(行動異常)、認知機能の低下や失語症などをきたします。

4)血管性認知症

脳梗塞や脳出血をおこしたことで認知症になる場合を血管性認知症と言います。小さな脳梗塞でも場所によって認知症をきたすことがあります。
認知症の中で唯一、予防が可能な認知症です。脳梗塞や脳出血など脳血管障害をきたす要因である高血圧、糖尿病、脂質異常症や喫煙、過度な飲酒などは、生活習慣の改善や治療を行ことをお勧めします。