パーキンソン病
脳の中にαシヌクレインという異常タンパクが蓄積されて脳や神経の一部を破壊して症状を起こします。ダメージを受ける神経は脳の中だけでなく、末梢神経や自律神経など広範にわたるため、運動機能のみでなく、自律神経が支配する血圧の管理、心臓の拍動の管理や排便、排尿、他に感情や認知機能にも影響を及ぼします。その結果、歩きにくくなり、つまづきやすくなり、つまづいたときに、パッと足が出て踏みとどまることができないので激しく転んだりします。ほかに手のふるえ、血圧や脈拍のコントロール不良のため高度な立ち眩みを起こすこともあります。この病気の人は運動異常の症状が出る前から頑固な便秘をきたしていることも多くみられます。運動症状がでる何年も前にレム睡眠行動異常症の症状がある方もしばしばみられます。
診断は主に神経学的所見です。他にMIBG心筋シンチグラフィ検査、Datスキャン検査などは診断の補助として活用されます。
治療は、不足するドパミンを補うためにお薬を飲むことと運動により筋力を衰えさせないことです。高度な場合、脳の中に電極を埋め込んだり、手術したりする場合もあります。最近では、iPS細胞による最新の治療も治験として実施され始めましたが、全員に治療できる段階まではもう少し様々な検証が必要です。
この病気は難病に指定されています。症状が少し進んだ状態では難病申請ができます。当院は、難病指定医を有しておりますので、ご相談下さい。
パーキンソン病類縁疾患
進行性核上性麻痺(PSP)は、パーキンソン病によく似た症状(体が動きにくくなる、歩きにくくなるなど)がみられますが、パーキンソン病よりも転びやすく、パーキンソン病の薬を飲んでも効きにくいという特徴があります。
検査は、神経所見が主ですが、Datスキャン検査でも異常を見つけることができます。根本的な治療方法は確立されていませんが、症状にあわせた治療を行うことができます。 この病気も難病ですので、症状が少し進んだ場合、申請ができます。